日本人は世界で最も貯金が好きな国民と言われております。
その大きな原因は、「ファイナンシャルリテラシー」を学んでこなかったからです。

 

「ファイナンシャルリテラシー」とは、お金(金融)に関する基礎知識のことですが、海外の場合、先進国の多くでお金に関する教育を小さいころから受けています。
そして、1つの収入に依存しないという考え方を知っているのです。

 

日本では、終身雇用、年功序列という社会システムが出来上がっており、1つの会社で定年まで勤めることが美徳とされていました。そして収入源も1つだけ。
60歳以降、年金と退職金で悠々自適に暮らしていくという生活ができました。

 

平均寿命も、高度経済成長期の1960年では男性65.32歳、70.19歳だったため、60歳で定年を迎え、寿命までの数年間は年金と退職金で暮らしていける環境だったと思います。

また、郵便局の通常貯金の金利でも4~6%程度ありましたので、貯金をしておけば増えたという環境でもありましたので、貯金だけでも良かったわけです。

 

変わって、2017年の平均寿命は男性80.19歳、女性87.26歳。

現在、高年齢者雇用安定法により、企業は希望する正社員に対し、65歳までは就労の機会を与えることが義務付けられておりますが、仮に65歳以降も雇用延長ができても、現役時代と同じ給与レベルで雇用されることは難しいでしょう。


そしてご存知の通り、少子高齢化が進み、世界一の高齢社会を迎えております。
現在のペースで進むと、2025年くらいには社会保障が財政破綻する可能性もあるのですが、それを不安に感じ、少しずつ何らかの対策を取られている方が増えています。

 

その中で、貯金だけで対応しようとされている方が多いのですが、貯金にもリスクがあるのです。
一般的に、以下の3つが言われております。

①銀行が破綻するリスク
②政府の預金封鎖
③物価上昇のリスク


■銀行が破綻するリスク

これに対しては心配する必要はありません。
元本1,000万円までの銀行預金とその利息は、銀行が破綻した場合、預金保険機構が払ってくれるからです。また、多額の預金を持っている方も、複数の銀行に分ければ良いので心配は無用です。

 

預金封鎖のリスク

かつて日本でも1946年に預金封鎖が実施された前例があります。

政府が借金を返せなくなって銀行預金の引き出しを制限し、また銀行等に預けていないタンス預金についても新円に交換することにしました。

引き出せる金額に限界があり、また新円への切り替え期間が短いため、財産全額を引き出すことが間に合わず、そのまま価値を失わせるという仕組みです。

ただ、現在、日本政府の借金は100%が日本円建てですから、新たに通貨を発行して返済すれば良いので、預金封鎖の可能性は低いと考えます。

 

■物価上昇のリスク

2013年に日銀が2%のインフレ目標を定めて以降、様々な政策を実施しておりますが、
インフレ(物価上昇)=お金の価値が下がることですので、インフレが続く限り、貯金をしていても、貯金の価値は下がることになります。

仮に、毎年2%ずつインフレが継続した場合、30年後には貯金の価値はおよそ半分近くまで下がってしまいます。

 

個人的には、銀行が破綻したり、政府が預金封鎖をする可能性は低いと考えておりますが、
物価上昇の可能性については高いと考えております。


実際、日銀は2%のインフレ目標を定めて行動しておりますし、マイナス金利政策を導入し、低金利を維持したままです。国の方針が物価上昇なのです。

 

これからは、リスクを取らないリスクの方が大きい時代です。
何もしないよりは、リスクをとって備えておいた方が良いと思います。

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2 コメント

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